競輪で予想をする際に、最も重要な要素であるライン。

ラインの組み方は様々ですが、その中で最も予想が難しいパターンが細切れ戦(四分戦）です。

競輪ファンの間では、避けて勝負する方が多いほど、予想難易度が高く当てるのは困難。

そこで今回は、細切れ戦について徹底解説します。

メリットデメリット・確認方法・予想ポイントを詳しく紹介するので、細切れ戦について知りたい方や攻略したい方はぜひ参考にしてください。

競輪の細切れ戦(四分戦)とは？

競輪は公営ギャンブル唯一のチームで戦う競技。

ラインというチームが組まれ、選手が協力しあうことでレースを有利に進めようとします。

ラインの組み方は、同じ県・地区・練習場の選手同士で組むのが基本。

レースによって形は様々ですが、大きく4つのパターンに分けられます。

中でも4つのラインに分かれることを四分戦と言い「2-2-2-3」「3-2-2-2」のような並びになることが多いです。

また四分線は選手が細かく分かれることから「細切れ戦」とも呼ばれています。

細切れ戦は、ライン数が多いことから複雑な展開になることが多く、予想難易度も高め。

予想のコツやセオリーを知らなければ勝つことは難しいので、しっかりと頭に入れておきましょう。

競輪の細切れ戦で勝負するメリット・デメリット

競輪の細切れ戦で勝負するメリット・デメリットは以下の通り。

• メリット：高配当を狙いやすい
• デメリット：予想難易度が高い

細切れ戦は、数あるレースの中で最もラインの数が多いパターン。

複雑な展開になりやすく、思わぬ選手が車券に絡むことも多いため、予想が難しいです。

ただ、人気薄で決着することが多く配当が高くなりやすいので、高額払い戻しを得られる可能性が高いのも特徴の1つ。

2023年の最高配当(1,237,620円)が飛び出した、11月3日の玉野競輪9Rの並びも細切れ戦でした。

よって、穴狙いをしたい方や一攫千金を狙う方にとってはピッタリのレースと言えます。

競輪の細切れ戦になる条件

競輪で細切れ戦になりやすいレースは以下の通り。

• 出場選手の府県がバラバラ
• 9車立て

ラインは、同じ県・地区・練習場の選手同士で組まれます。

そのため、異なる県や地区に所属する選手が多いほどライン数は増加。

出走表にある選手の府県を確認して、ばらつきがあれば細切れ戦になりやすいです。

さらに、出場選手の数によっても細切れ戦になりやすいかどうかは変わります。

競輪は7〜9車立てで行われう競技ですが、7車立てのレースは、そもそも出走数が少なく4つもラインが組めません。

よって、出走数の多い9車立てのレースで細切れ戦になりやすいです。

ただ9車立てとなるレースは、開催数が少ないグレードレースか一部の一般戦のみ。

そのうえレースによってラインのパターンは異なるので、細切れ戦の出現確率は他のラインの組み合わせよりも低いです。

そのため、穴狙いの方は、4分戦のレースを簡単に見逃さないようにしましょう。

競輪で細切れ戦になるか確認する方法

細切れ戦かどうかを確認する方法は、いかの3つ。

• 並び予想
• 選手コメント
• 脚見せ

記載されている場所は異なりますが、ほとんどのサイトがレース前に並び予想を公開してくれます。

その並び予想を見れば、ラインがどういう風に組まれるか確認することが可能です。

※楽天Kドリームス

上記の場合、ラインが4つに分かれているので、細切れ戦になるということが分かります。

さらに、並び予想とともに選手コメントを公開しているサイトも。

※WINTICKET

上記の場合、自力とコメントしている選手が4人。

先頭で走る選手が4人いるということなので、4分戦になると分かるでしょう。

その他、現地で勝負する方は、脚見せを見て確認することも出来ます。

脚見せとは、出場選手がレース発走前にバンクを周回してラインの形成や並びをアピールする、リハーサルのようなもの。

脚見せ通りにラインが組まれることが多いので、ここで確認することも出来ます。

様々な確認方法を紹介しましたが、4分戦かどうか確認するおすすめの方法は、WINTICKET。

見やすいデザインかつ、同一ページで並び予想と選手コメントが見られるので、ぜひ使ってみてください。

競輪の細切れ戦のセオリーと予想ポイント

細切れ戦は展開が複雑なため、予想をするのが苦手という方も多いでしょう。

そこで、細切れ戦のセオリーや予想のコツを紹介します。

• 荒れることが多い
• スジ違い決着が多い
• 内枠有利のセオリーは考えない
• 二段掛けをする選手が有利

上記を頭に入れておけば、予想が難しい細切れ戦でも勝率アップ間違いなし。

1つずつ詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。

荒れることが多い

2分戦や3分戦は、ラインに含まれる選手が多くライン同士の力の差が出やすいため、人気決着となることも多いです。

一方、細切れ戦はライン数が多いことから、様々な展開が考えられるので、思わぬ選手が車券に絡むことが多い傾向にあります。

そのため人気決着になりにくく、レースは荒れやすいです。

※集計期間：小松島競輪(G3)2024年7月5〜6日内の合計20R

ライン数が少ない3分戦と、細切れ戦の平均配当の差は8,000円以上。

万車券となったレースも多々あり、荒れるレースがかなり多いです。

そのため、人気薄の選手が車券に絡むことが多く、買い目を絞りすぎると惜しくも外れてしまったということがよく起きます。

細切れ戦では、幅広い展開にも対応できる「3連単ボックス買い」や、着順関係なく予想出来る「3連複や2車複」で勝負するのがおすすめです。

スジ違い決着が多い

一般的に競輪は、ラインが強ければレースを有利に運べるので、ライン内での決着となることも多いです。

ただ細切れ戦は、ライン内の人数が少ないため、チームとして機能することが難しく、個人戦となる傾向があります。

そのため、違うラインの選手で決着するスジ違いになりやすいです。

※集計期間：小松島競輪(G3)2024年7月5〜6日内の合計20R

3分戦と比べると、2倍もスジ違いとなる可能性があります。

ライン内での決着になることが少ないので、買い目を作る時は、別のラインの選手を組み合わせるようにしてください。

内枠有利のセオリーは考えない

競輪は、1〜9番車まで1直線上に並びスタートします。

そのため、スタート後に最短距離で有利な位置に行ける、内枠(1〜3番車)の選手が有利。

車番別成績を見ても、1番車を始めとした内枠の勝率が高いです。

しかし細切れ戦では、展開が動き続けるので、序盤の位置取りはそれほどレースに影響しません。

※集計期間：小松島競輪(G3)2024年7月5〜6日内の合計20R

細切れ戦の内枠勝率は、3分戦の半分以下。

序盤に有利な位置にいても、その位置をキープすることが難しく、有利なラインは細かく変わっていきます。

よって細切れ戦で予想をする際は、車番は重視せずに選手個人の実力や調子で判断するのが重要。

競走得点が高い選手や勝率の高い選手を中心に買い目を作りましょう。

二段掛けをする選手が有利

細切れ戦は、スジ違いで荒れることが多いので、基本的に個人戦になる傾向があります。

そこで、勝ちやすいのが二段掛けです。

二段掛けとは、先行選手が逃げるところを番手選手が早めに追い越し先行体制に入ること。

選手の脚質が「逃‐逃‐追」となっているラインの番手選手が、この戦法を使うことが多いです。

細切れ戦の場合、序盤のラインが混雑している時は、後ろで脚をため、落ち着いたタイミングで抜け出し一気に先頭に出ます。

そうすることで、ライン同士がぶつかり合って足を使っている隙に、抜け出した選手は自分のペースで有利にレースを進めることが可能。

その後、すでに足を使っている後方のラインはゴール手前で失速するので、結局序盤に抜け出した選手がそのまま逃げ切ってゴールしてしまいます。

このように混戦となる細切れ戦では、タイミングよく先行体制に入る二段掛けの選手がかなり有利。

細切れ戦で二段掛けが予想されるレースは、番手選手を軸に買い目を作るようにしましょう。

競輪の細切れ戦まとめ

予想が難しい細切れ戦ですが、上記予想のコツを掴めば、勝率が上がること間違いなし。

配当も高くつきやすいので、思わぬ高額配当を手にすることも出来るでしょう。

とはいえ、コツを掴むまでに時間がかかるうえ、予想難易度が高いのは変わりません。

そこでおすすめするのが、競輪予想サイトです。

競輪予想サイトとは、無料・有料で予想を公開しているサイトのこと。

自分で予想する手間を省きつつ、わざわざ細切れ戦で勝負しなくても、高配当を獲得することが出来ます。