どうも。

競輪戦線管理人のボクです。

今回は「競輪の脚質」についてご紹介します。

競輪は、バンクの上を自転車で走り、誰が一番最初にゴールするかを競う競技。

それぞれの選手は「脚質」と呼ばれる特徴を持っており、この脚質がレースの命運を分ける大事な要素の一つとなっています。

そこで今回は、競輪を知らない人向けに、競輪の脚質をご紹介。

また、脚質の種類や走り方も合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください！

競輪の脚質とは？

競輪における「脚質」とは、選手が得意とする走り方のこと。

出走表で見ると、赤枠で囲われている部分になります。

選手の脚質は基本的に漢字一文字で表記され、選手の走り方の特徴を表しています。

脚質は一つの目安であり、レースの展開を予想する上で重要な役割。

脚質を理解することで、さらに競輪の面白さや深みがわかってくるでしょう。

競輪の脚質は大きく分けて3種類

競輪Fの脚質は、大まかに3つのタイプがあります。

1. レースの先頭を走る「逃」タイプ
2. 先行選手の後ろについて走る「追」タイプ
3. 逃・追のどちらもこなすことができる「両」タイプ

それでは、脚質ごとに詳しくご紹介していきます。

レースの先頭を走る「逃」タイプ

まず1つ目のタイプが「逃」。

「逃」は簡単にいうと、レース中に先頭を走るのを得意とする選手のことを指します。

また「先行選手」とも呼ばれており、自分のペースで走りたい選手に多い脚質と言えるでしょう。

先行選手の後ろについて走る「追」タイプ

2つ目のタイプは「追」。

「追」は、先行する選手の後ろについて走り、タイミングを見計らって追い抜いていくことを得意とする選手を指します。

レース中盤までは自分の得意なポジションを維持し、後続の選手を入らせないようにするのが基本戦術。

ゴール寸前での猛烈なラストスパートは見ものです。

逃・追のどちらもこなすことができる「両」タイプ

最後のタイプは「両」。

「両」は、「逃」と「追」と両方こなせる万能型の選手を指します。

ラインを組んだ時に、他選手との組み合わせ次第で、柔軟に変更が可能。

そのため「自在選手」とも呼ばれることもあります。

競輪の脚質ごとのメリット・デメリット

競輪の脚質は、主に3つの種類がありました。

脚質ごとに特徴が異なり、走り方も変わってきます。

それでは、それぞれの脚質には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか？

1つずつ解説していきます。

「逃」のメリット・デメリット

先行型である「逃」タイプのメリットは、自分のペースでレース展開を作りやすい点です。

基本的に列の先頭を走るポジションなので、レースのペースを自在に調整可能。

また、後ろの選手が潰し合い、先行選手が楽に1着を取れるケースもあります。

一方で「逃」タイプのデメリットは、先頭を走ることで強い空気抵抗を受けるため、体力の消耗が激しいこと。

そのため、スタミナのある若手選手に多い脚質となっています。

先行選手は自分の体力やレースの流れを考えながら、仕掛けるタイミングが鍵となっているでしょう。

「追」のメリット・デメリット

先行する選手の後ろについて走る「追」タイプのメリットは、体力を温存しやすい点。

先行型の選手の後方について周回し、最終の直線で一気にダッシュをして追い抜くことが基本なため、最後まで脚力を残すことができます。

一方で「追」タイプのデメリットは、先行選手が沈んでしまうと、自分が勝ちにくくなってしまうこと。

したがって、捲り上げて先頭に立った選手に対象を切り替え、ゴール手前でかわしきる戦法を狙うケースもあります。

最も体力を温存できますが、臨機応変さを求められる脚質と言えるでしょう。

「両」のメリット・デメリット

万能型である「両」タイプのメリットは、状況に応じて役割を選ぶことができる点です。

相手選手やラインを組む選手の特徴に合わせ、レーススタイルを柔軟に変更できるため、バンクを選ばないレース運びが可能。

しかし、柔軟に変更できるが故に、どっちつかずになってしまうといったデメリットもあります。

競輪は、展開が目まぐるしく変わっていくことも多く、位置取りが上手で器用な両タイプの選手でも、後手に回ってしまえば勝機は薄くなるということでしょう。

ガールズケイリンは脚質が「両」の選手しかいない

競輪には「逃」「追」「両」の3種類の脚質があることがご理解いただけたでしょう。

ただ、ガールズケイリンにおいては、全選手の脚質が「両」のみとなっています。

これは、ガールズケイリンが、トラックレースとしてのケイリンのルールに準拠しているため、完全に個人戦であるという理由からとのこと。

また、ラインを組むという前提が無いガールズケイリンでは、脚質表記をしてしまうと、混乱を招いてしまう恐れがあることも考えられます。

競輪の脚質ごとの主な決まり手

選手の脚質によってレースの進め方や、仕掛けるタイミングは異なります。

したがって、脚質ごとに得意とする決まり手も理解する必要があるでしょう。

競輪における主な決まり手は、以下の4種類。

• 逃げ
• 捲り
• 差し
• マーク

脚質ごとの決まり手の傾向を確認していきましょう。

「逃」の選手は逃げや捲りが多い

「逃」の選手は、先頭でレースを組み立てることが多いです。

そのため、先頭を走ってそのまま逃げ切る戦術である「逃げ」が主な決まり手。

また、先行選手がライン最後尾につくことも多く、レース終盤で一気に加速し、先頭を抜き去る「捲り」も多い傾向にあります。

いずれにせよ、先行選手はスタミナが重要であるため、先頭であれば逃げ切り、体力を温存できる位置にいれば、そこから抜き去ることができるでしょう。

「追」の選手はマークや差しが多い

「追」の選手は、先行する選手の後方につき、虎視眈々と仕掛けるタイミングを伺っています。

基本的には、最終直線で一気にダッシュして、先行する選手を追い抜く「差し」という決まり手が多いです。

ただ、先行する選手を追い抜くことができず2着に入った時は「マーク」という決まり手になります。

したがって、「追」の選手は1着に入線する時は「差し」、2着であれば「マーク」でゴールすることが多いでしょう。

「両」の選手は決まり手が分散している

自在選手とも呼ばれる「両」の選手の場合、決まり手が分散している傾向にあります。

それは、レースによって役割が変わっていることと、判断の柔軟性が起因しているから。

ただ「両」の選手は、元々「逃」だった選手が転身するケースが多く見られ、先行を主体としている選手が多いです。

そのため「両」の選手でも、それぞれ得意な走り方があるということは頭に入れてくと良いでしょう。

競輪の脚質は誰が決める？

ここまで、競輪の脚質についてご紹介してきましたが、この脚質の「逃」「両」「追」は誰が決めているかご存知でしょうか。

答えは、直近4カ月の決まり手を参考にして、番組偏成委員や記者が選手ごとの脚質を決めています。

驚くことに脚質というのは「自己申告制」ではありません。

それどころか、ほとんどの選手は「逃」「両」「追」がどういう基準で、いつ変わるのかについては全く知らないそうです。

一説によると、現場の記者達の総意をまとめた、選手データリストから脚質が割り出されている話も・・・。

ある日突然、脚質の表記が変わる選手もいるみたいなので、ご留意ください。

競輪の脚質まとめ

今回は、競輪の脚質についてご紹介しました。

選手の脚質を知ることで、予想の質を高めることにもつながるでしょう。

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