どうも。

競輪戦線管理人のボクです。

競輪のレースを見ていると、選手の中にひとりだけ番号のないユニフォームを着用した人が走っていることに気がつくはずです。

彼らは先頭誘導員と呼ばれており、競輪のレースが公平・公正に行われるようレース中盤まで選手を先導しています。

今回は、そんな競輪のレースで重要な役割を担っている誘導員についてご紹介したいと思います。

他の公営競技にはない誘導員の役割や選定基準、給料まで徹底的にご紹介しますので、最後までお付き合いください。

競輪の誘導員とは？

競輪は、時速70kmにも及ぶ速度でレースが展開されています。

よって、風の影響が非常に大きく、先頭選手が受ける風の抵抗は計り知れません。

対して、番手選手は先頭選手を風よけにすることができるのでスタミナを温存できます。

そこで、先頭の選手が不利にならないように、風よけの役割を果たしてくれるのが誘導員です。

誘導員がいるおかげで、先頭の選手も風の抵抗を受けることが少なくなり、どの選手もほぼ同じ条件の下で走ることができます。

また、選手同士が過度にけん制してレースが進まなかったり、オーバーペースにならないよう、選手たちを一定のペースで周回させることも、誘導員の大切な役割です。

このように、競輪では誘導員が選手をコントロールしているため、公平かつ安全にレースを行うことができています。

誘導員になるための資格・選定基準

誘導員は、やりたい人が誰でもなれるという訳ではありません。

試験を受け一定の条件をクリアした人のみが誘導員としてレースに参加することが可能です。

誘導員になるための選定条件は以下の2点。

• 現役の競輪選手であること
• 2000mを2分55秒以内で走れること

誘導員は、現役の競輪選手であることが必須条件。

つまり、一般人が誘導員になることはできないということです。

また、現役の選手でも、2000mの設定タイム2分55秒以内で走れない場合は誘導員になることができません。

2000mの設定タイム2分55秒は、現役の競輪選手であればそれほど厳しいレベルではないので、ほとんどの選手がクリアできるでしょう。

競輪が開催されると、レースに出場していない地元の選手が誘導員となることが多いです。

登録選手が少ない競輪場では、実力に関わらず大半の選手が誘導員の資格を持っています。

誘導員の手当・給料

レースに出場する選手と同様、誘導員もレースに参加すると手当が支給されます。

獲得賞金が少ない選手などは、収入を増やすため積極的に誘導員を引き受けている人も多いです。

誘導員の手当は、どのレースも一律という訳ではなく、階級（グレード）や予選・決勝などの番組によっても異なります。

階級毎の支給額は以下の通りです。

FⅡ開催の場合は1回の出走で4千円～1万円。

それに対して、競輪最高峰のレース「KEIRINグランプリ」では20万円が支給されます。

レースに出場する選手の出走は1日1回ですが、誘導員の場合には1日で2回出走することもあります。

支給額については、KEIRIN.JPの「競輪資料室」に詳しい情報が載っていますので、参考にしてみてください。

グレードの高いレースで誘導員を務めることは、レースに出場する選手同様、彼らにとっても栄誉なことです。

競輪の誘導員に関するルールをご紹介！

レースに出場する選手にもルールがあるように、誘導員にも細かなルールが定められています。

誘導員のルールを知るだけでも、競輪をより楽しく観覧できるでしょう。

それでは詳しく解説していきます。

誘導員は残り1週半程度で退避

誘導員はまず、選手のスタート位置から25m手前に設置した発走機に待機します。

そして、号砲とともに出走。

誘導員はレース中、審判室から無線で指示が聞こえるようになっていて、指示に従って周回中のスピードやペースの配分を行っています。

残り2周（赤板）まで誘導員が選手を引っ張り、1周半程度になるとコースの内側に退避。

そして、選手同士の本格的なレースが展開されます。

誘導員を追い抜いた選手は失格になる

レースに出走している選手は、周回中の誘導員を追い抜いてはいけません。

もし、誘導員を追い抜いてしまった場合、たとえ故意でなかったとしてもその選手は失格となります。

競輪には、誘導員を追い抜いていけない追い抜き禁止ゾーンが設定されていて、500mバンクなら残り1周半。

400mバンクなら残り2周まで、333mバンクなら残り2周半まで、選手は誘導員を追い抜くことができません。

選手同士の駆け引きに気を取られすぎると、ついうっかり抜かしてしまうという事態も起こりえます。

誘導員に対しての危険行為や妨害行為は禁止！

レース中は、誘導員に対して危険行為や妨害行為をしてはいけません。

危険行為や妨害行為とは、誘導員や誘導員の自転車との接触、押圧、斜行など、誘導員の走行を妨げる行為のことを指します。

これらの違反行為があった場合、該当する選手は失格。

失格の判定を受けた選手は、たとえ1着でゴールしてもそのレースの着順記録や本来もらえるはずの賞金などはすべて剥奪。

競輪は公営ギャンブルなので、公平・公正を逸脱する悪質な違反行為には、失格という最も重いペナルティが課せられます。

誘導員の近くで選手同士が位置の取りあいに固執していると、審判員から危険行為とみなされてしまう場合もあるでしょう。

よって、選手は誘導員に対して細心の注意を払いつつレースを展開する必要があります。

競輪の誘導員が落車した事例はあるのか？

競輪の誘導員が落車してしまったり、選手と接触した事例はあるのでしょうか？

調査した結果、誘導員の落車や接触した事例はいくつかありました。

その中でも代表的なレースをご紹介します。

2021年11月6日松山競輪場F2レース

1レース目に紹介するのは、2021年11月6日に松山競輪場で開催されたF2レースのA級チャレンジ予選での出来事。

このレースでは、先頭を走っていた選手が誘導員の退避時に接触。

その影響で誘導員が転倒・落車してしまうアクシデントが発生しました。

原因は、退避する誘導員の後輪と、先頭を走っていた選手の前輪が接触したことによるものです。

誘導員を落車させた選手は、先程紹介したルール通り失格。

失格した選手は1番人気の選手であったため、なんと、3連単で30万円を超える大穴車券となりました。

2018年7月5日小松島競輪場G3レース

次に紹介するのは、2018年7月5日小松島競輪場で開催されたG3レースでの出来事です。

この日は、あいにくの雨模様。

その影響もあり、走路がすべりやすくなっていました。

退避した誘導員は、濡れたバンクでタイヤを滑らせてしまい転倒・落車してしまいました。

誘導員も現役の競輪選手なので雨天時の走行にも慣れているはずですが、運悪く落車してしまいました。

一説によると、小松島競輪場の近くに木材加工の工場があり、そこから飛んできた木くずが原因で滑りやすくなったといわれています。

競輪の誘導員を見分ける方法は？

誘導員は、レースをしている選手たちと見分けがつけられるよう、紺色にオレンジのラインが入ったユニフォームとヘルメットカバーを着用しています。

審判員はもちろんのこと、レースを観戦しているファンも、簡単に誘導員と認識することができます。

また、遠くからではわかりづらいですが、ヘルメットにはヘッドフォンがついており、そこで審判室からの指示を確認します。

一般選手と細かい違いが沢山あるので、選手に合わせて誘導員にも注目してみてください。

競輪の誘導員についてまとめ

今回は、競輪の誘導員についてご紹介しました。

誘導員は先頭を走る選手の風よけとなり、公平・公正に競輪競走が行われるよう、レースの中盤まで先頭を走行。

また、過度な牽制やオーバーペースなどでレースが大きく乱れないよう、ペースメーカーの役割を果たしています。

このように誘導員は、レースを行う上で非常に重要な役割を担っています。

レースを観戦する際は、誘導員にも注目することで更に競輪を楽しむことができるでしょう。

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12/20 高松9R	☓	−20,000円
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払戻金額	441,300円
最高払戻金額	182,200円
回収率	490%
平均配当	49,034円
合計収支	351,300円

ーー競輪の結果一覧
参加レース	○☓	獲得金額
08/10 防府07R	○	+38,200円
08/13 青森6R	○	+182,200円
08/06 前橋06R	☓	−10,000円
08/12 西武園07R	○	+58,400円
08/06 前橋06R	☓	−10,000円
08/06 前橋06R	☓	−10,000円
08/03 小田原05R	○	+33,100円
08/02 奈良11R	○	+34,600円
07/26 富山5R	○	+34,800円

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