競輪の失格とは?ペナルティや違反行為の種類・理由やルールを徹底解説
どうも。
競輪戦線管理人のボクです。
今回は「競輪の失格」についてご紹介します。
競輪は、選手同士の熾烈な争いが魅力の競技。
しかし、度を超えてしまえば、レースに支障が出るのはもちろんのこと、選手の大怪我にも繋がってしまう危険性があります。
だからこそ、競輪には守るべきルールが定められており、違反した選手には厳しいペナルティが課されることも。
そこで今回は、競輪を知らない人向けに、競輪の失格をご紹介します。
また、失格の基準や違反行為・払い戻しや返還も合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください!
目次
競輪の失格とは?
競輪の失格は、競走中に妨害行為や危険行為等の違反行為を犯した選手に与えられる、最も重いペナルティ。
選手達が安全かつ公平にレースが行えるよう、場内にいる審判団がすべてリアルタイムでチェックしています。
競輪は、時速60km〜70kmで行われるスポーツのため、危険行為一つで大怪我や死亡事故にも繋がりかねません。
事故を未然に防いだり、再発防止のためにも、厳しい罰則や細かい基準が定められています。
競輪で失格・違反となるルールや規定
競輪の競技規則に記載されている、失格の判定基準一覧になります。
- 敢闘の義務
- 過失走行の禁止
- 内側追抜き等の禁止
- 外帯線内進入の禁止
- 押圧、押し上げ、押し合いの禁止
- 斜行、蛇行の禁止
- 中割りの禁止
- 内圏線踏切りの禁止
- イエロー・ライン踏切りの禁止
- 先頭員早期追抜きの禁止
- 先頭員に対する妨害等の禁止
- 周回誤認
全部で12種類ありますが、ここでは競輪で失格となる代表例を5つご紹介します。
内側追抜き等の禁止
選手は外帯線の内側を前走している選手に対し、内側への差し込みや内側からの追い抜きをしてはいけません。
したがって、実際に追い抜いてしまった場合は、当該選手は失格になってしまいます。
また、この行為が影響し、落車等の支障が発生した場合も失格の対象。
内側からの追抜きは落車の危険性が高いと同時に、距離が短い内側を走った選手が有利になるため禁止・失格処分は妥当と言えるでしょう。
外帯線内侵入の禁止
選手は、内圏線と外帯線の間を走行する選手と並走する場合は、外帯線の内側に入り、又は他の選手を外帯線の内側に入らせてはいけません。
簡単に言うと、2本の白線内を走っている選手の外側から白線内に並んで入ってきたら失格ということです。
ただし、前走する選手が失速や落車した場合に限っては、それを避けるためであれば失格にはなりません。
押圧、押し上げ、押し合いの禁止
他の選手に対し、身体又は自転車を用いた方法によって衝撃・圧迫をかける行為が禁止されています。
この影響でその選手が落車したり、他の選手を落車させたりすると、失格に該当。
ただし、どの程度から違反行為に当たるのかは、競輪場ごとの審判によっても異なるようです。
また、追込み選手が他ラインの選手をけん制やブロックするのは、競輪の醍醐味の一つ。
そのため、ある程度のけん制なら、ルール違反にならないことが多いです。
斜行、蛇行の禁止
選手は、斜めに走行したり、左右に進路変更を繰り返し、他の選手を妨害してはなりません。
あくまで危険な斜めの走行や進路変更に適用され、衝突や接触が他の選手の妨害行為によるものなら、失格にならないこともあります。
選手は、ふらつかず真っ直ぐ走ることが鉄則なのでしょう。
イエローライン踏切りの禁止
先頭を走る選手は、バンク内の内側から3番目に引かれている線であるイエロー・ラインより、外側を走ることが禁止されています。
これは、先頭を走る選手が、後方を走る選手に対して過度なブロック・けん制行為をさせないため。
先頭選手のみに適応される規定のため、先行選手が若干不利なように感じますが、レースを公平かつ円滑に進めるためには、仕方のないルールでしょう。
競輪で失格になったレースを動画にてご紹介!
ここでは、競輪のレースで失格となった2つの事例を、動画にてご紹介いたします。
- 勝ち負け度外視の壮絶な競り合い
- 出走した選手全員が失格
いずれのレースも、競輪史に語り継がれる事象であるため、頭の片隅に入れておきましょう!
勝ち負け度外視の壮絶な競り合い
2016年3月8日に名古屋競輪場で開催された日本選手権【G1】最終日7R。
このレースでは、南修二選手と大塚健一郎選手が激しいポジション争いの末、両者失格となっています。
Youtubeで配信された中継番組の映像がアップされてたので、確認してみましょう。
両者失格とはなってしまいましたが、恐らく両者のバックグラウンドがあっての争いだと思います。
落車・失格は無いに超したことはありませんが、選手として絶対に譲れない部分があるのも競輪の一部。
競輪選手にとって、感情のセルフコントロールも非常に重要なものになっています。
出走した選手全員が失格
2008年12月13日にいわき平競輪場で開催されたレインボーカップファイナル【F2】2日目10R。
出走した9車の内1車が後続を引き離して1着でゴールインしました。
しかし、その後の失格審議が全員において行われ、1着の選手を含む全員が失格となりました。
失格内容は、先行選手のイエローライン踏切及び後続選手の過度けん制。
つまり、後続の選手は追走義務を怠り、著しく敢闘精神を欠如したレースを行ったと判断されたのでしょう。
下記のレース映像をご覧ください。
出走した全選手が失格し、レースが不成立となったため、車券は全て返還。
にわかに信じがたいですが、競輪のレースで実際に起こった有名な珍事件になります。
競輪で失格になった際のペナルティ・罰則
それでは、競輪で失格と判断された場合は、具体的にどのようなペナルティ・罰則が課されるのでしょうか?
失格によるペナルティは以下の7つ。
- 斡旋停止処分
- 斡旋しない処置を受けることがある
- 獲得賞金と着順が剥奪される
- 失格点が加算される
- 違反点が加算される
- 次の日以降のレースに出場できなくなる
- 特別指導訓練に行かなければならないことがある
1つずつ詳しく解説していきます。
斡旋停止処分が課される
失格になった選手は、レースの斡旋が止められてしまうことがあります。
レースの斡旋が止められてしまえば、選手はレースに出場できないため、お金を稼ぐ手段がありません。
したがって、レースに出場し賞金を稼ぐ競輪選手にとっては、斡旋停止が一番重いペナルティと言えるでしょう。
ただし、失格になった選手が必ず斡旋停止になるわけではなく、行為の悪質さなどによって判断されるようです。
違反点数が加算される
レース中に違反行為をした選手には、自動車の交通違反と同様に違反点が科せられます。
違反点数は行為の悪質さによって変わり、付与される点数は以下の通り。
ペナルティ | 違反点数 |
---|---|
失格 | 30点 |
重大走行注意 | 10点 |
走行注意 | 2点 |
この違反点数は4ヵ月ごと(1月~4月、5月~8月、9月~12月)に集計されます。
また、違反点数に応じて、選手にはさまざまなペナルティが課されることも。
そのため、選手は失格にならないように細心の注意をはらいつつ、日々のレースに挑んでいます。
斡旋しない処置を受けることがある
違反点数が一定を超えると、選手は斡旋しない処置を受ける場合もあります。
一定の条件を満たすと必ずペナルティが発生し、1回の失格であっても斡旋しない処置を受けることも。
違反点数の合計と斡旋しない処置の期間は以下の通りになります。
違反点数 | 斡旋停止期間 |
---|---|
120点以上 | 1ヶ月 |
150点以上 | 2ヶ月 |
180点以上 | 3ヶ月 |
失格時の違反点数が30点なので、直近4ヶ月の間で4回失格になれば、1ヶ月の斡旋しない処置を受けるということ。
ただ、月に1回のペースで失格処分を受けるような危険行為を繰り返している選手にとっては、妥当な処分と言えるでしょう。
特別指導訓練に行かなければならないことがある
違反点数は、累計で90点以上になると、静岡県伊豆の修善寺にある日本サイクルスポーツセンターで、4泊5日の特別指導訓練に必ず参加しなければいけません。
施設までの交通費・受講費などがすべて自腹で、競走参加中と同様に携帯電話や電子機器類の持ち込み不可となっています。
基本的に外出も禁止で、定められたプログラムに従った訓練を行うことが決まり。
なお特別指導訓練の対象選手は、その累積違反点数と共に一定期間毎に競輪公式サイト「KEIRIN.JP」にて一覧で公表されています。
失格点数が加算される
失格となった選手は、一回につき3点が失格点として加算。
級班を決定する際に用いられる評価点を算出する際に、平均競争得点から失格点が引かれます。
そのため、失格回数が多い選手は、上位の級班に上がりにくい傾向。
また、失格点が響いて降級となる選手も少なくありません。
獲得賞金と着順が剥奪される
違反行為により失格になると、その選手の順位が無効となります。
たとえ1着でゴールしたとしても、失格になったら意味がなくなり、レースを走ったことになりません。
したがって、レースの着順は、失格になった選手を除いて繰り上がりで決定となります。
また、本来なら、着位に応じた賞金がもらえますが、失格となった選手に関しては、着位がないので賞金はもちろん、各種手当も受け取れません。
次の日以降のレースに出場できなくなる
失格になると、順位や競走得点、賞金は与えられない上に、翌日以降で開催が残っていても出場できません。
3日間開催の初日に失格となれば、2・3日目は走ることができないため、選手にとっては非常に無駄足。
競輪選手は走らなければお金を稼ぐことができないので、非常に重いペナルティと言えるでしょう。
競輪の失格回数ワーストランキングTOP3
ここでは、実際に競輪の失格回数が多い選手のランキング形式でご紹介していきます。
失格回数が多い選手は、それだけ本気でレースに臨んでいるという姿勢でもありますが、危険な行為をしているということも事実。
また、失格回数が多い選手の思惑が分かれば、競輪予想にも役立てられるので、知っておいて損はありません。
失格回数ワースト3位「山口富生選手」
名前 | 山口富生(やまぐちとみお) |
---|---|
期別 | 68期 |
生年月日 | 1970年1月6日 |
支部 | 岐阜 |
失格回数 | 32回 |
山口富生選手は、G1競争での優勝経験がある実力者。
競輪選手として30年を超えるベテラン選手ではありますが、32回という失格回数は多いでしょう。
度重なる失格によって成績が安定しないことも多く、降級になることも。
しかし、降級した次の期には昇格しているため、競輪選手としての実力としては一流なのでしょう。
失格回数ワースト2位「南修二選手」
名前 | 南修二(みなみしゅうじ) |
---|---|
期別 | 88期 |
デビュー | 1981年9月7日 |
支部 | 大阪 |
失格回数 | 36回 |
南修二選手は、2005年にS級に昇班してから現在まで、S級で活躍しているトップレーサーの一人。
ただ、走行が荒い選手としても有名で、失格回数が多い選手となっています。
そのため、競輪ファンの間では、南修二選手が出走するレースの展開は非常に読みにくいという困惑の声も。
実力がある選手故に、失格で着位や賞金が剥奪されてしまうのは、非常にもったいないことです。
失格回数ワースト1位「大塚健一郎選手」
名前 | 大塚健一郎(おおつかけんいちろう) |
---|---|
期別 | 82期 |
生年月日 | 1977年10月14日 |
支部 | 大分 |
失格回数 | 53回 |
大塚健一郎選手の失格回数は53回で、競輪選手の中でもダントツに多いです。
西日本でも有数の追い込み型の選手である大塚健一郎選手は、頭突き、中割りとあらゆる手法で別線の巻き返しを許しません。
また、目標不在の時は、自ら位置を求めて別線に競り込むこともあります。
しかし、自身の違反行為による落車によって、骨折等の大怪我を負うこともしばしば。
酸いも甘いも噛み分けたベテラン選手だけに、勝負どころでは、負けていられないのでしょう。
競輪で失格となった場合の払い戻しや返還
競輪において失格・違反になる行為やペナルティをご紹介いたしました。
ただ、競輪で失格となった場合の払い戻しはどうなるのでしょうか?
結論、失格になった選手の車券代は、払い戻し及び返還されることはありません。
ただし、下記のような事象で不成立となり払い戻しとなるケースもございます。
- 全選手が棄権
- 決勝線に到達した選手がいない
- 競争中の天災地変
- 打鐘を誤って鳴らした
あくまで、レースが不成立となれば払い戻しになりますが、このようなケースは大変希少。
落車事故や失格に該当する行為があったとしても、基本的に払い戻しになることはないと、認識しておくべきでしょう。
競輪の失格まとめ
今回は、競輪の失格ついてご紹介しました。
失格の仕組みを理解していれば、レースを観戦する際の見え方も変わってくるでしょう。
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---|---|
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