競輪において最大の見どころであり、勝負を大きく左右するライン。

ラインを知れば知るほど、競輪を楽しむことができ、同時に勝率を上げることも出来ます。

そこで今回は「競輪のライン」を徹底解説！

意味・見方・決め方・予想への活かし方を始め、八百長・裏切りについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

競輪のラインとは？

ラインとは、レースを優位に進めるために、複数の選手がチームを組み互いに協力し合うこと。

最速70キロものスピードで走る競輪は、空気抵抗を受けやすく、スピード低下や体力の消耗が激しいです。

その空気抵抗や後方からの攻めを防ごうと、ラインは組まれます。

ちなみに、ラインが形成されたのは、1988年ごろから。

それ以前は、個人戦で競技が行われていました。

ラインが生まれたきっかけは「中野浩一選手」という驚異的な実力を持っていた選手が、レースを総なめにし、対等に戦える選手がいなかったことから。

そこで、周りは何とか中野浩一選手に勝とうと、一致団結して互いに連携をし始めます。

この連携が全国的に広まり、ラインができました。

ラインの種類

様々な形で組まれるラインですが、大きく4種類のパターンに分けられます。

ラインの数に応じて、上記のように呼ばれています。

ちなみに、四分戦はラインの数が多いことから、細切れ戦とも呼ばれることもあるため、頭に入れておくと良いでしょう。

出現頻度としては、先行一車や二分戦となることはめったになく、一番多いのは三分戦です。

三分戦は、特にラインの総合力がレースに影響するため、競輪の醍醐味を味わうことが出来ます。

ライン内の役割

レースを優位に進めるため、お互いの強みを発揮できるポジションにつき、それぞれの役割を果たします。

• 自力選手(先頭)：仕掛けるタイミングを決めて優位な位置取りをする
• 番手選手(後方)：後方から仕掛けてくる選手をブロックする

自力選手は、ラインの先頭に立つ先導役。

自分のラインが最も力を発揮できるベストなタイミングを狙い、先頭に出ようと仕掛けます。

また、風を受けるため、脚力に自信がある選手が務めることが多いです。

番手選手は、自力選手が存分に力を発揮できよう、後方からの仕掛けを防ぐ防御役。

ラインが3人で組まれる場合は、2番手が外側・3番手が内側からの仕掛けをブロックして常に優位な位置を取ろうとします。

ブロックが激しい選手は、体や頭を使って相手選手を牽制するほどです。

競輪のラインの組まれ方

競輪のラインは、絆が強い選手同士で組まれます。

最も組まれやすいのは、同じ競輪場で練習する選手。

その理由は、普段から関わることも多く、お互いの走りのクセもわかっているため、より連携しやすいからです。

ただ、同じ競輪場で練習をする選手と同じレースに出走する機会は少ないため、同じ地区や隣接地区の選手と組むことが大半。

そのため、どの都道府県に所属する選手がどの地区になるのか覚えておきましょう。

上記8つに分けられた地区ごとに所属する都道府県が決まっています。

同地区なのか、隣接地区なのかが分かれば、そのラインの繋がりの強さを判断することが可能です。

ラインを組まない選手もいる

競輪は、基本的にラインを組んで走りますが、中には単独で走る選手もいます。

いわゆる、単騎と呼ばれる選手です。

単騎には主に、以下のようなメリット・デメリットあります。

いくつかのメリットがありますが、デメリットの方が多いため、基本的にはラインの方が勝ちやすいとされています。

ただ、グランプリ(2012)を制した村上義弘選手や、全日本選抜(2019)を制した中川誠一郎選手など、単騎で大きな大会を制した選手もいるのも事実。

そのため、実力や調子が伴う場合は、十分に車券に絡むこともあります。

ガールズケイリンはライン禁止

男子競輪と違い、ガールズケイリンはラインが禁止されています。

その理由は、ガールズケイリンのルールが、国際競技である「ケイリン」を模倣したものであるからです。

より厳しいルールが設けられており、ラインのブロックに当たる、横の動きなども制限されています。

そのため、ガールズケイリンは完全な個人戦。

それぞれの実力・調子・相性のみがレースに反映されます。

競輪のラインに八百長はあるのか？

ラインによって八百長が疑われることがありますが、未だに八百長が認められたことはありません。

では、なぜラインによる八百長が噂されるのか、その理由は主に以下の通りです。

• 先輩・後輩で組む際にお世話になっている先輩を勝たせることがある
• 決勝に仲間を多く連れて行くため、仲間を勝たせることがある
• グランプリに仲間を連れて行くため、G1を優勝させることがある

上記のように、ライン内の関係性を保つためや、決勝・最も大きい大会を制すための作戦として、走ることも。

そのため、知らない車券購入者から、一見、八百長が行われたと思われてもおかしくないでしょう。

ちなみに、もし八百長をしてしまった場合には失格・契約解除といったかなり思い処罰が課されます。

選手生命が終わる危険性や、ラインを組む同地区の選手に迷惑をかけることになるので、今後も八百長をする選手はでてこないと考えられるでしょう。

競輪のラインに裏切りはあるのか？

ライン内での裏切りは、めったにありません。

その理由は、暗黙のルールとして、ライン内での役割を果たすということが決まっているからです。

そのため、裏切り行為をした場合、ラインを組む際に周りから避けられてしまい、その後走りづらくなってしまいます。

ただ、八百長と違い罰則があるわけではないので、起きる可能性はゼロではありません。

そのうえ、裏切りが起きると、思わぬ展開となり、配当が高くなりやすいです。

裏切りが起きやすい条件は以下の3つ。

• 繋がりが薄い選手とのライン
• 引退間近の選手
• 顔見せで競りを表明している

特に、選手同士の繋がりが薄い場合に起きますが、内部や関係者からの情報を得なければ読むのは難しいです。

そのため、より正確に予想するのであれば、関係者とのコネクションを持つ「競輪インパクト」というサイトを活用すると良いでしょう。

一般に出回らない裏情報を得ることで、高額払い戻しを何度も獲得することに成功。

過去には、1回で70万円以上のプラスを獲得したこともあります。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

競輪のラインは投票サイトを活用すれば簡単に確認できる

競輪のラインは、投票サイトから簡単に確認することが出来ます。

例としてKEIRIN.JPの場合･･･

出走表の左下に並び予想が公開されています。

その他の投票サイトでも、出走表の下に並び予想があることが多いです。

ただ、この並び予想はレースの時間によっては当日の朝にも出ていないことがあります。

そのため、並び予想が出るまえにラインを確認したい方は、以下のような手順で予想してください。

1. 選手を地区ごとに分ける
2. 選手コメントからラインの組み方を確認
3. 自力選手の逃げ回数・SH回数が多い順に並べる

上記3ステップで簡単にラインを予想することが出来ます。

並び予想が公開されていないレースで勝負する方は、ぜひ参考にしてください。

競輪のラインごとの強さを見極める方法

ラインの並びを確認したら、どのラインが勝ちやすいか見比べることで、展開が予想出来ます。

強いラインを見極める方法は以下の通りです。

• ライン内の人数が多い
• 競走得点の高い選手が多い
• 繋がりの強い選手が多い
• 地元の選手が多い

上記の条件が多く当てはまるほど、そのラインの選手が勝つ可能性が高くなります。

最も分かりやすい判断基準はラインを構成する人数が多いこと。

ただ、ライン内の人数が同じになることも多いので、ラインの実力や繋がりを見ることが重要です。

例えば、以下のレースの場合。

どのラインも3車で構成されているため、長さは同じ。

ただ、ライン内の選手を見ると、294ラインに競走得点上位2名が含まれています。

そのうえ、2,9は同県に所属する選手のため相性も抜群です。

よって、294ラインが最も優勢だと考えられます。

【競輪場別】ラインで決まる確率一覧

競輪のラインで決まる(スジ決着)確率は、48.39％もあり、半数ものレースがライン内の選手で決着しています。

そのため、群を抜いて強いラインがいるレースは、ライン内で決着することがほとんどです。

加えて、ライン内決着となりやすい競輪場の場合、さらに確率が上がります。

競輪場ごとのライン内決着割合は以下の通りです。

▶400mバンク

▶333mバンク

▶500mバンク

競輪のラインを予想に活かすためのポイント

最後に、ラインを予想に活かす方法を5つ紹介します。

• 先行ラインの番手が最も有利
• 先行1車は見逃さない
• ラインの数が多いほど荒れやすい
• 競りを表明した選手がいるレースは避ける
• ライン内の実力差が大きい場合は要注意

ラインを見るだけで、今よりも予想精度を高めることが出来ます。

勝率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

基本的には先行ラインの番手が最も有利

競輪は先行ラインの番手が最も有利とされています。

その理由は、最後の直線で先頭に立っているかつ、脚を使った自力選手を抜かすだけで1着を取れるからです。

そのため、どのラインが終盤に先頭にいるかを見抜くことが出来れば、車券に絡む選手を当てやすくなります。

見るべきポイントは、自力選手の以下3つの要素。

• 競走得点が高い
• 逃げか捲りの回数が多い
• B回数が多い

上記に当てはまる選手が自力のラインは、終盤まで優位な位置をキープしやすいです。

よって、そのラインの番手選手に注目しておきましょう。

先行1車は見逃さない

先行一車は、逃げの選手が1人で残りが追い込みを狙う選手となるレース。

逃げる選手が1人ということは、その選手が仕掛けるタイミングを自由に決めることが出来ます。

そのため、普段は脚を使いやすい自力選手が、脚を限界まで残した状態で先行体制に入ることが可能。

脚を残しているため、追い込み選手が巻き返すことが出来ず、そのままゴールしやすいです。

そのため「先行1車は黙って買え」との格言があるほど、狙い目のレース。

めったに現れませんが、対象のレースを見つけたら、見逃さないようにしましょう。

ラインの数が多いほど荒れやすい

大きく4種類あるラインの組まれ方ですが、ラインの数が多いほど荒れやすいです。

特に一番ラインの数が多い4分戦は、ラインごとの競争が激化し、複雑な展開になりやすいです。

反対に、2分戦であれば、どちらのラインが勝ちやすいかを予想するだけ。

より先行力の高い自力選手がいるラインが、先行体制に入ると、後ろから抜かすことが難しく、そのままライン決着という展開が多いです。

よって、初心者の方や堅実に勝負したい方は、なるべくラインの数が少ないレースを選びましょう。

競りを表明した選手がいるレースは避ける

競りとは、特定の選手の後ろを巡って位置取り争いをすること。

成功すれば優位な位置につくため、勝利する可能性が上がります。

反対に、失敗すれば使った脚力が無駄になるので、車券に絡む可能性は低いです。

どちらにせよ、元々のラインの並びを崩す行為であることに変わりありません。

そのため、想定されていた展開と異なるレースとなることが多いです。

予想難易度がかなり上がるので、競りが行われる可能性のあるレースは勝負しないようにしましょう。

ちなみに、競りは選手コメントで表明されることがほとんどなので、レース前に確認しておいてください。

ライン内の実力差が大きい場合は要注意

ライン内の実力差が大きい場合は、番手選手が先行選手の走りについていけないことが多いです。

そのため、ラインが途中でちぎれ、チームとして機能しなくなります。

そうなると、実力のある自力選手は番手選手の恩恵を受けれず、後方から仕掛けられることに。

番手選手も風よけがなくなることから、脚力を使い果たし失速してしまいます。

よって、例え自力選手の競走得点が最も高いとしても、車券に絡む可能性は低くなります。

実力差が10点近く離れているラインは、買い目に入れないようにしましょう。

競輪のラインまとめ

今回紹介した競輪のラインについてまとめました。

ラインは、競輪で勝負するうえで、最も大事な要素。

ラインを詳しく知ることで、今よりも格段に予想精度を上げることが出来ます。

ただ、ラインを読んで予想をするには手間がかかるのも事実。

そこで今回は、予想の手間いらずで勝負できるうえに、勝率の高い予想サイトを紹介します！

戦績	150戦109勝41負
的中率	72.7％
回収率	205.7％
累計収支	1,590,350円

今回紹介するのは「ケイリン宝箱」という予想サイトです。

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